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美食の国ベルギー「昆虫食」導入を検討 〜海外の英語記事を読む〜

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ベルギーは、美食の国として世界でも有名です。ビールやワッフル、チョコレートのみならずムール貝やチコリのチーズ煮込みなど、おいしい食べ物があふれていますし、世界中で親しまれているフライドポテト発祥の地でもあります。そんなベルギーが今、昆虫食を取り入れることについて真剣に検討しています。それにしても、なぜ、今、昆虫食を?

こちらをお読みください。

http://www.foodsafetynews.com/2015/01/belgium-takes-a-serious-look-at-insects-as-protein-source/#.VRS-Eymce-T

 

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ベルギー連邦食品安全庁の科学委員会-The Scientific Committee of the (Belgium) Federal Agency for the Safety of the Food Chainは、虫を食べるなんて奇妙なことではあることも認めつつ、フランスやドイツなどではコガネムシの入ったスープがあることも指摘しています。日本でも古くからイナゴを佃煮にして食べたり、ハチの幼虫を食べたりする文化があるのと似ていますね。

 

なぜ今虫を食べるの?

今、世界では環境の変化や汚染、またそれによる生物多様性の変化が深刻だと言われています。食糧問題は、発展途上国のみならず、先進国も無関心ではいられません。大量に作り、消費・廃棄する大量消費社会の中で、いかに万全に国民の食糧を確保する体制を整えるか。ベルギーの委員会は、タンパク源の代替品を探すことがこれからますます重要になると考えています。

 

安全性は?

食べられる虫と食べてはいけない虫、安全性が気になりますよね。

科学委員会の見解はこうでした(冒頭のItが科学委員会を指しています)。

It suggests that, while there are about 1,500 to 2,000 edible insect species in the world, and that, in some regions, they’ve been eaten by human for centuries, there isn’t much scientific literature on the food safety of insects.

→科学委員会はこのように示唆しています。食用昆虫は世界に約1,500から2000もの種類がおり、一部の地域では何世紀も前から人々に食されている一方で、昆虫の食用の安全性についての科学的文献はあまりない、と。

ところで、記事の中では、誰かが何かを主張していることを伝えるために、say, tellのほかにも様々な表現が使われます。ここでは、suggestが使われていましたね。こうした表現に注意しながら読み進めると、記事の内容をつかみやすいですよ。

■ suggest ~を示唆する、提案する

 

話を元に戻しましょう。科学的な文献が少ないだけに、さらなる調査が待たれます。

“To guarantee the food safety of entomophagy on a large scale, more research on the microbial and chemical safety of insects destined for human consumption is needed,” the agency’s Common Advice paper states.

→大規模に昆虫食の安全性を保証するためには、人間の食用にされる昆虫の微生物的・化学的安全性について、さらなる調査が必要だと、ベルギー連邦食品安全庁の文書「Common Advice」は述べています。

ここでは、stateが使われていました。

■ state  〜だと述べる、明言する

 

続けてこう書かれています。

The paper addresses “the potential microbial, chemical (including allergens) and physical hazards specifically related to the consumption of insects … .”

→その文書は、昆虫食に特に関連した潜在的な微生物的・化学的(アレルギー性も含めて)・身体的危険性について取り上げています。

■ address ~(問題など)を扱う、対処する

 

ご紹介したsuggest、state、addressは、連続した3つのパラグラフで使われていました。同じ単語を繰り返し使って単調になることを避けるために、同じような意味でも違う単語が使われることがよくあります。こうした単語に注意して、まとめて覚えてしまうのもひとつの方法ですね。

 

ベルギー連邦食品安全庁は、悪影響があるかどうかは、虫の餌や生育環境などとも関係があり、環境を整えられれば、たくさんの昆虫を市場用に育てられるとも書いています。やがてベルギーから食用の昆虫が市場に出回り、フライドポテトと並ぶ世界の人気メニューに…なんて日がやって来るのでしょうか?