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キッズ留学の心得 ~11歳の女の子が日本からやって来た!!~

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オーストラリアに単身2年間留学しているという、11歳の女の子がホームステイに来ました。

普段は学校の寮で生活しているのですが、ホリデー中は学校が閉まるということで、家族のいない生徒さんはホームステイとなるらしく、我が家に受け入れの依頼が来ました。本来はネイティブの家庭にホームステイさせるようなのですが、コミュニケーションに支障もあるし、日本の家族や食べ物が恋しかったりもするのだろうという学校側の計らいで、家族に日本人のいる家庭を選んだそうです。

勇気があると思いませんか?11歳で家族から離れて寮生活、しかも語学学校からではなくいきなり地元の小学校に入ったのです。ホームシックにならないの?と聞くと最初2日くらいは泣いたけど、全然大丈夫ですとのこと。

私は彼女と同じ歳の時は修学旅行へ行くのでも不安で、旅行中に両親の顔を何度も何度も思い浮かべたことを覚えています。従って、この返答にとても驚きたくましくも感じました。

しかし、本人が平気でも世間から見れば若干11歳の女の子。ましてや英語はほとんど出来ません。たった2週間預かる間に色々な問題が起こり・・・・そのたびに、お子さんの留学に際する留意点が沢山あることに気づかされました。

今回はそんな、ご両親が心得ておかないと恐い目に遭う、キッズ留学の際の準備についてお話します。下記の体験談は、通常の学生さんや大人の留学でも起こる可能性が十分にあること、一度読んでいただいてご自身の留学準備の際に役立ててみてください。

 

オーストラリアでの11歳の位置づけ

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まずオーストラリアで11歳とは、どんな扱いを受けているのでしょうか?

州によっても法律が若干違いますが、基本的に12歳以下はいかなる時も保護者の監視下にいる必要があります。従って、友達とお買い物をしたり公園で遊んだりする場合でも、本人同士だけでの行動は出来ませんので、16歳以上の誰かが保護者として同行します。今回、彼女は15歳のお友達とカラオケに行きましたが、そんな中にも私が同伴しました。気まずさや不都合のある法律ですが、それだけ社会が子供について考えているということと、日本ほど安全ではないという環境の問題もあるかと思います。

彼女は学校のあるときは寮住まいをしていますが、週に一度先生が希望者を募ってショッピングセンターへ連れて行ってくれるそうです。そこで買い物等をするのですね。また定期的にアクティビティーが用意されていて、参加希望の生徒は料金を払って参加するというシステムだそうです。

バスや電車にも一人で乗れず、また単独で外に出ることも禁止されているので、日本のご家族にとってはそんな規則が安心材料の一つになるのかもしれません。

それでも、言葉だけでなく生活も文化もまったく違う海外です。ましてや学校での授業は全て英語でさっぱりわからず数学くらいしかついて行けていないとのこと。現地に頼れる留学エージェントや知り合いの方がいないままお子様を生活させるには、色々弊害が出てくるのではないかと私は思いますが、皆さんはいかがお考えでしょうか?

 

保険には入会していますか?

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彼女はうちへ来た時から鼻水と咳をしていました。熱はないようでしたが、具合悪そうだなと思いお母さまへ確認をしたところ、病院に連れて行ってほしいとのリクエストを受けました。

では、保険証書があるはずなので、そちらと身分証明を持って病院に行きましょうという話になりました。

そこで問題が発生しました。まず一つは身分証明書となるパスポートを学校に置いて来てしまっているとのこと、そして彼女の名義で海外旅行保険に加入していないとのこと。

こちらの学校は一度休みに入ると学校自体が閉鎖されてしまい、先生やスタッフもいなくなります。寮に戻ることはできないのです。しかしID(パスポート)がないと診察が出来ない・・・・そういったことを教えてくれる人がいなかった彼女は、貴重品を全て寮に置いて来てしまったとのことでした。

また、各種保険に加入しておらず、お父様名義のクレジットカードに付帯されている保険しか使用できないとのこと。ご両親はご存じなかったようですが、クレジットカードの保険は旅行が対象ということが前提ですので、契約会社にもよりますが大体2~3か月で期限が切れてしまうのです。

従って、3か月以上滞在している彼女には使用出来る保険がなく、さらに実費で診察を受けたくとも身分証明が提示出来ないため、見てもらえるお医者さんがいないという事態になりました。

仕方ないので市販の風邪薬で治しましたが、これが風邪だったからよかったものの、症状の重い病気や怪我だったらどうするのだろう?と考えると恐ろしくなります。

 

各種(電話など)の契約状況確認ができない!?

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次に彼女の携帯電話に契約している電話会社から、データを使い切ったので今月はこれ以上使えませんというメッセージが届くとともに電話が止められてしまいました。

どうしたらいいのか?と聞かれ、困りました。なぜならその電話は彼女が契約したものではなくお母様が渡豪時に契約したものですので、お母様の承認がないと私が契約内容について電話したり店頭で確認したりすることが一切出来ないのです。

Web上で契約状況を見ながらお手伝いは出来ると話したのですが、ユーザーIDとパスワードをすっかり忘れてしまったようでログインが出来ません。思い出したら連絡くださいとお伝えしたまま、結局ホームステイ期間が終わってしまいました。

 

お財布なくしちゃった

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ホームステイも終わりに近づいたころ、彼女が財布を無くしてしまったとのことでした。

お金はそれほど入っていませんでしたが、銀行のカードが入っていたとのことです。一通り家の中と車内を探したのですが、うちでは見つかりませんでした。前日にショッピングへ行ったので、そこでなくしてしまったようです。

銀行のカードは本人名義でしたが、お母様の保護者サインの入っているもの。お母様の許可がなければ、いくら私達が本人に同行してもカードの再発行が出来ません。

結局、お母様が私を代理人とするということを書いた代理人申請書をサイン入りで書き、国際郵便で送っていただいてからの対応となりました。

 

ピンチに役立つ英会話

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・電話で病院の予約をしよう!

A「I would like to have an appointment with Dr.Ken?」→Dr.Kenにお会いしたいのですが?

B「OK, What time suits you? / What time is good for you?」 →はい、何時がいいですか?

A「What time is available tomorrow?」 →明日なら何時が空いていますか?

B「At 11:00am, 14:00 and 15:00.」 →11時、14時、15時です。

A「11:00 will do. Thanks.」 →11時でお願いします。

 

・電話の契約状況が知りたいけれどIDもパスワードもわからない場合は・・・・

A「I would like to know about my plan and usage, please.」

→私の契約プランと使用内容について知りたいのですが?

B「You can go on our website and check it by yourself.」

→弊社のウェブサイトからご自身でチェックできますよ。

A「But I can’t remember either my ID or password.」

→しかしIDもパスワードも思い出せないのです。

B「OK, Could you give me your name and phone number, please?」

→はい、ではお名前と電話番号をお願いします。

 

・銀行のカードを紛失した時は?

A「I lost my bank card. Could you invalidate/cancel it, please.」 →銀行のカードを止めていただけますか?

B「Sure, we will cancel it immediately.」 →はい、至急行ないます。

A「And I need you to reissue/renew it, please.」 →それと再発行もお願いします。

 

おわりに ~より安全な留学生活を与えるためには~

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今回彼女は、たまたま日本語のわかるメンバーのいる家にホームステイに来たので、私からご両親ともお話ができ何とかなりましたが・・・・これで日本語がわからないファミリー宅にホームステイしていたら、この子は言葉も通じない人々の中でどうやって今回の出来事を乗り切ったのだろうと不思議に思います。

本人に落ち度はありません。日本ではまだランドセルを背負っているような小学生にそれを心得させるのは、私は酷だと思います。

彼女は2歳のころから英会話を習っていたそうです。9年間の英語学習、この実績に安心して送りだしたのかもしれませんが、大切なお子さんが海外で大変な思いや心細い思いをしないよう、最大限の準備をするのが親としての役目。それが個人で出来ないのなら、やはりしかるべきサポート機関を使って快適な生活をさせてあげることが大事だと感じました。

若年層の海外留学が流行り、長期でもお子さんを留学させるファミリーが増えているようですが、治安だけをとっても日本よりもずっと危険な国にお子様を送りだそうとしているのです。

決断の前に、今一度焦らずそのことをよく考えてみましょう!

 

About white

日本でシステムエンジニアとして8年働いたところで、急に思い立って職業給付金を利用し英語学校へ1年行き、アメリカのアダルトスクールでの3か月短期留学を経験。 その後、ワーキングホリデービザにてオーストラリアへ渡豪し、一度日本に戻るも一年後にIBM Australiaへ再就職し渡豪、オーストラリア人と結婚し現在1児の母として奮闘中。 英会話講師の家へホームステイ、オーストラリアでの各種短期留学受付中です。詳しくは→http://www.ab.auone-net.jp/~aus-life/