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発音上達の近道はフォニックスの習得から! その2 ~フォニックス:アルファベットの音~

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前回のブログ、発音上達の近道はフォニックスの習得から! その1 ~日本語と英語の「音」の違い~

では、発音上達のためにフォニックス習得は、とても有効であるということから、まず、英語と日本語の音の違いを意識的に感じてみることを解説しました。

今回のブログでは、次のステップとして、「フォニックス:アルファベットの音」について解説し、アルファベットの音を聞ける、超シンプルなアプリと動画を紹介します。

 

英語圏の子供たちにとってのフォニックス

英語圏の子供たちにとって、「読み」は、decoding(暗号の解読)をするようなもので、フォニックスは、その為の必須のツールになるのです。

詳しく解説していきましょう。

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日本の子供たちは、読み/書きの習得として、まず、「あいうえお」の50音を学びますね。アメリカの子供たちも全く同じです。「ABC」のアルファベットから学びます。日本語も英語もまず、アルファベットを習得することが、読みの基本になるということです。

ところが、文章を読めるようになるのは、アメリカ人のこども達の方が、大変なのです。(ただし、ひらがなに限っての話、漢字が入ってくると話は別です)

何故だと思いますか?

仮に、50音すべてのひらがなを読めるようになった、日本人の子どもがいるとします。

すると、その子どもは、「あかいろと あおいろの あめが、あります。(赤色と青色の飴が、あります。)」の文を簡単に読むことができます。「あ」の音は、いつも「ア」なのです。

50音のひらがな/カタカナは、1つの文字に対して、1つの音しかないのです。*厳密に言うと、「す」は、文章末尾では、無声音に変化することが、多いですが・・・

次に英語の文章、I ate all apples. で見てみましょう。

お気づきですか? この文章の中の、アルファベットの「a」の音が、全部違いますね。

つまり、アルファベットは、26文字。でも、「音」は、26以上ある!のです。

(その中で、音が1つだけしかない文字は、16文字。残りの10文字は、2つまたは、2つ以上の音があるのです。)

また、アルファベットの組み合わせによって、いろんな音に変化するのです。

ということは、26文字それぞれのアルファベットの音さえマスターすれば、文章が読めるようになる訳ではないのです。

これが、英語圏の子ども達は、読みを習得するのが、もっと大変だという理由です。

英語圏の子供たちにとって、「読み」は、decoding (暗号の解読)をするようなもの!の意味がこれで、お分かりになりましたか?

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こういう訳で、英語圏の子ども達は、読みの習得のためにフォニックス(アルファベットの音/組み合わせによる音)を学びます。

一方、英語を第2外国語として学習する私たちは、「発音の練習」という観点から、フォニックスを学ぶと発音が飛躍的に上達します。なので、アルファベットの「音」の発音練習を真っ先に英語学習(発音練習)に取りいれるべきなのです。

英単語の発音をいきなり練習するよりは、まず、このアルファベット1つ1つの「音」に注目して、英語脳への刺激としてその音を脳にしみこませる方が発音は上手になり、英語のコミュニケーションスキルもグンと上達するはずです。違う言語なんですから、もともと違う「音」から頭の中にインプットし直すのがよいとは思いませんか。

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アルファベットの「名前」(name)と「音」(sound)

一つ、確認です。

みなさんは、英語のアルファベットの一文字一文字には、名前があるというのをご存知でしたか?

そうですね、あの有名な「ABCソング」(キラキラ星のメロディーでの)で、「A (エー)、B(ビー)、C(シー)・・・」と歌っているのは、アルファベットの「名前」(name)です。

発音上達のためにフォニックスを学ぼうとしている皆さんは、アルファベット26文字の「」(sound)を学習するのです。

その為の、超シンプルなアプリを次に紹介します。

 

アルファベットの「音」の発音アプリ

超シンプルアプリ、「Letter Sounds A to Z」で音を聞いてみましょう。

下のリンクから、まず、アプリをインストールしてみましょう。

アンドロイド端末 専用

アップル端末 専用(iPhone, iPad)

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アプリをインストールすると上のような画面になります。これだけです。あとは、聞きたいアルファベットの文字をタップすると、その音を聞くことができます。

 

Letter Sounds A to Z」について補足説明

お気づきだと思いますが、「Q」が「qu」という表記になってます。他の子供向けのフォニックスの本を見ても、「Q」が、はずされているものがあります。

英語では、Qで始まる言葉は、特別なもの(地名や固有名詞など)を除いて、すべて「qu」で始まります。(queen, quick, quack  等)

なので、アルファベットの一覧表には、「Q」という表記ではなく、「qu」となっています。これは厳密なケースで、フォニックスの学習用の本の中には、「Q」をそのまま表記しているものも見かけます。

またアルファベットには音が二つ以上あるものもあります。ご紹介したアプリでは、基本の音のみが聞けます。これは、アメリカの子供たちが、アルファベットの音を学習する際も同様です。まずは、基本の音から学びましょう。

 

自分でアプリを探したい方へ(要注意)

アルファベットの音に関するアプリは、ゲーム式になったものや単語と組み合わせて練習させるものなどたくさんあります。

驚いたことに、「アルファベットの音のアプリ」というタイトルになっていても、実際に使ってみると、アルファベットの「音」ではなく、アルファベットの「名前」(A:エイ、B:ビー、C:シー 等)を教えているものがあります。アルファベットの「名前」と「音」は、全く別物です。26文字のアルファベットには、名前がついてあるのです。このことは、アメリカでも子供たちにしっかり区別して教えます。もし自分で似たようなアプリを探してみるときは、この点に気を付けてください。

アメリカ英語とイギリス英語でも発音が、若干違います。紹介しているアプリや動画は、アメリカ英語の発音です。

 

Youtubeを使って

アルファベットの基本の「音」のレッスン動画と、実際にアメリカの学校の教室で子ども達が、アルファベットの「音」を練習している風景の動画を紹介します。

Zoo-phonics Sounds and Signals Practice – Video #1

zoo phonics in lesson

https://www.youtube.com/watch?v=bFr_S4Jn-tg

上の動画は、アルファベット、ひとつひとつの音をその音から始まる動物の名前に絞っています。また、ジェスチャ-(ビデオではsignalと言っています)を交えています。こうすることによって、子ども達の「音」の定着を図っているのです。それぞれのレターの最後は、「”A” says ____ .  」と言っていますが、これは、「A」という文字を擬人化していて、直訳すると「Aは、~と言ってるよ」となりますが、つまり「Aは、~の音です」という意味です。この最後のフレーズをお聞き逃しなく。これが、フォニックスです。また、先生の口の開け方もよ~く見てくださいね。

 

Zoo Phonics

zoo phonics in classroom

https://www.youtube.com/watch?v=Pli4pEHJDsQ

これは、同じく「Zoo-Phonics」の教材を使った、教室での風景のビデオです。アメリカの子ども達が、どんなふうに学習するのか、教室をのぞいている気分で見てください。もちろん、子どもになったつもりで一緒に声に出して練習してもOKです。

 

いかがでしたか? 「発音上達の近道はフォニックス習得から! その2 ~フォニックス:アルファベットの音~ 」 では、アルファベットの音について解説しました。実際の練習は、紹介したアプリや動画で、みなさん、頑張ってくださいね。

次回、発音上達の近道はフォニックス習得から その3では、アメリカ人の子ども達が使う、フォニックス絵本の紹介をし、フォニックスを使ってリーディング(発音の練習)をどのようにするのか解説していきます。

発音上達の近道はフォニックスの習得から!その1 ~日本語と英語の「音」の違い~
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About Tamao

日本で5年、アメリカで4年の教員経験を持つ。現在は、アメリカ人の夫、2人の子供、愛犬とオレゴン州、ポートランド市に在住。日ごろは、NPOである、JASO (Japan-America Society of Oregon) の運営するプログラム、Japan on the Road のメンバーとして、現地の小学校を訪問しアメリカ人の子供たちに、日本文化を教えるボランティア活動をしている。