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発音上達の近道はフォニックスの習得から! その3 ~フォニックス絵本を使って~

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発音上達にはフォニックスの習得がとても有効なことから、過去のブログでは、英語と日本語では、「音」が違うということ(その1)、また、具体的にアルファベットの「音」を意識し、アプリ(Letter Sounds A to Z)を使って練習すること(その2)を提案しました。

今回のブログ、その3では、更にフォニックスの習得へと進んでいきます。そこで、フォニックスの絵本を紹介します。

「Bob Books」です。

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超シンプルなフォニックス練習の本 「Bob Books」

アルファベット、1つ1つの音が、英語脳にインプットされたとして、次のステップは、それぞれの音を組み合わせてできた言葉の発音です。つまり、ここで初めて、単語の発音練習になるわけです。前回のブログでも言いましたように、これは、アメリカの子供たちにとっては、「読み」へとつながりますが、英語を第2言語として学ぶ私たちにとっては、発音の練習になるのです。

どんな本なのか、下のリンクでプリビューを見てください。

Bob Books Set 1 プレビュー

Set  1の中に12冊の小さな本がセットになっています。(Book1 ~ Book 12)この12冊で「Q」を除くすべてのアルファベットをカバーしています。なぜ、「Q」を除いているかというと、地名、人名などの特殊なものを除いて、「Q」で始まる単語が厳密に言うと英語にはないからです。(前回ブログ「その2」参照)

ここアメリカには、フォニックスに関する本が、たくさんあります。(もちろん、日本にも日本語で書かれたものもあると思いますが。)その中で私が、この本を選んだ理由は、

―超シンプルなこと。

―前に、学習したアルファベットも繰り返しでてきて、Book1 からBook12へと進むにつれて、スパイラルを描くように、音を練習できる。

―アルファベット、A, B, Cの順ではなく、使用頻度の高い文字から練習する。

からです。

そして、何よりもアメリカの子供になったつもりで、子供が言葉を学ぶ感覚で学習してほしいからです。この絵本は、日本語脳を使って読むと、(中学英語を学んでいる日本人なら、誰でも読めます。)10秒もかかりません。しかし、皆さんは、「読み」ではなく、「発音上達」のためにこの本を読みます。まだ、読みのできないアメリカ人の幼稚園児になったつもりで、英語脳を使う努力をしましょう。

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Let’s Sound It Out! (声に出して読もう!

具体的にこの絵本をどのように読んでいくのか、説明します。

例えば、「Mat」という単語があります。下の順序で声に出して発音します。

M,     A,    T,  =  1文字、1文字の音を区切って発音する。(その2のブログで紹介した、アプリで確認するといいですね。)

M A,    T  = 最初の2文字をつなげて読む。

MAT  = ここで初めて、完全な単語として「MAT」を発音する。

どんな感じになるのか、下の音声ファイルで確認しましょう。

この一連の流れを「sound it out」と言います。アメリカの子供たちは、新しい言葉に遭遇するとまず、この「sound it out」をやってみます。最後にスムーズに全部のアルファベットがつながって発音できたとき、「読めた!」というこのになるのです。皆さんの場合は、「発音できた!」ですね。

 

「Beginning sounds for Book1」(単語の始めのアルファベットの音)

Book 1では、「M」「A」「S」「T」の音をフォーカスしています。それが、下の写真のように紹介されています。こうやって、Book1からBook12まで、それぞれの本で、どのアルファベットをフォーカスしているのかが、読む前に確認できるようになっています。

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《アルファベットの名前》―《アルファベットの音》―《その音から始まる単語》のように読んでいきます。

《その音から始まる単語》は、にその単語を知っているということが、前提になりますが、これは、この本がネイティブの子供たちを対象にデザインされているからです。つまり、ネイティブの子供たちは、「moon」という言葉は、日常的に使っているので、「moonという時の初めの『音』なんだ。」と「M」の音を覚えていくのです。

それでは、下の動画で、Bob Books Set 1のBook 1 「Mat」の全文をフォニックスを意識し、sound outしながらどのように読んでいくのか確認しましょう。

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Bob Books Book 1 Mat

 

いかがでしたか?

みなさんも、アメリカ人の子どもになったつもりで、フォニックスを意識しながら、声に出して是非、読んでみてください。

それでは、「M」「A」「T」「S」の音が、完璧にできるようになった皆さんに、チャレンジクイズです。

 

チャレンジクイズ 1

「MAST」

上の単語を発音できますか? Book 1「Mat」の中に出てくる4つのアルファベットからなる単語ですが、絵本には出てこなかった単語です。

まず、「mat」 で練習したように、1文字づつ区切って発音、それから、アルファベットを2文字、3文字、全部をつなげていってください。(Sound it out!!)

できましたか?

下の音声ファイルで確認してみましょう。

どうでうしたか? フォニックスを生かして、音声ファイルのように発音できましたか?

ところで、皆さんは、「must」(~しなければならない)の単語を知ってますね。

この「must」と上のクイズの「mast」(帆柱)は、カタカナ表記するとどちらも「マスト」となります。しかし、英語としての発音は、違います。この違いは、つづりをみればわかるように「u」と「a」の音の違いからくるものです。

それでは、ここで・・・・

 

チャレンジクイズ 2

下の2つの音声ファイルを聞いて、「must」と「mast」を対応させてください。(答えは、もう少し読み進めていくと書いてあります。)

1.

2.

 

カタカナ英語を使わず、フォニックスを使って発音すると、発音に違いが出てくるのがわかりますか? この違いが、わかれば発音が上達したというこです!!しかも、この違いが認識できるということは、リスニングの力もついてきているということです。これは、まさしく英語脳を使っているということですよ。

 

チャレンジクイズ2の答え:1は、「mast」、2は、「must」でした。

 

それでは、もう1度、英語脳を使って、「mast」と「must」の発音の違いを下の音声ファイルでもう一度、比べてみましょう。

「a」と「u」の音の違いが、聞き取れますか?

口の開け方が見れるともっと、違いがわかりやすいです。もし、ネイティブの方が近くにいらっしゃるのでしたら、是非、この二つの単語の発音をしてもらってください。

因みに、「a」は、口を横に開いて、あごを下げた状態で「ア」と発音。

「u」は、口をあまり開けすに、喉の奥から、「ア」と発音です。どちらも、日本語の「あ」の音とは、微妙に違う音ですね。英語脳にしっかりインプットしてください。

 

いかがでしたか?

発音上達の近道はフォニックスの習得から その3 では、フォニックスの絵本「Bob Books Set 1」の紹介をし、フォニックスを意識した発音練習の仕方を解説しました。

「Bob Books Set 1」は、ビギナーのリーダーを対象にしており、Book 1 ~ Book12を通して、アルファベットの基本の音が、練習できます。前述しましたように、sound it outしながら、ゆっくり読んでいくのが、フォニックスを意識しながら読むコツです。

次回のブログでは、

short  vowel(短母音) とlong vowels / strong vowel(長母音)についての解説。

long vowel (長母音) の音も聞けるアプリの紹介をしたいと思います。

そして、long vowelに関わる、知っておくと便利なフォニックスのルールについてお話ししたいと思います。

 

過去のブログはこちらから。

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その1 ~日本語と英語の「音」の違い~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その2 ~フォニックス:アルファベットの「音」~

 

アプリ(Letter Sounds A to Z)をまだインストールされてない方は、下のリンクからどうぞ。

Letter Sounds A to Z (アンドロイド版)

Letter Sounds A to Z (アップル版)

 

photo credit: Mum Reading via photopin (license)

About Tamao

日本で5年、アメリカで4年の教員経験を持つ。現在は、アメリカ人の夫、2人の子供、愛犬とオレゴン州、ポートランド市に在住。日ごろは、NPOである、JASO (Japan-America Society of Oregon) の運営するプログラム、Japan on the Road のメンバーとして、現地の小学校を訪問しアメリカ人の子供たちに、日本文化を教えるボランティア活動をしている。