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発音上達の近道はフォニックスの習得から! その4 ~まだまだある母音の発音~

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発音上達を目指している皆さんに、フォニックスの習得を提案しているこのシリーズ、今回は、その4となりました。過去の記事、その1~3は、フォニックスを理解するために欠かせない、基本的なことがらを説明しています。

特にその3で解説した、「sound it out」(声に出しながら)の読む練習は、今後もずっと一貫して使えますので、是非やってください。少々、大げさに口の周りの筋肉を使うのがコツです。そうすると、いつの間にか口の周りの筋肉の使い方や、舌の位置などが、頭で考えなくても自然にできるようになり、綺麗な発音になります。

自転車の練習と同じです。練習の段階ではバランスのとり方や足の筋肉を意識的に動かし練習します。しかし、一旦、乗れるようになるとその後は意識しなくてもスムーズに乗れますよね。発音も口の筋肉や舌が勝手に動いてくれて、ネイティブに近い発音になってきます。

さて、今回は、更にフォニックスの習得へと進んでいきます。内容は、

  • 「Phonogram Sounds」アプリの紹介
  • Long vowel(長母音)とshort vowel(短母音)の説明
  • 知っておくと便利なサイレント「E」のルール

です。

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「Phonogram Sounds」アプリ

今日は、その2で紹介した「Letter Sounds A to Z」の姉妹アプリで、アドバンスのアプリ「Phonogram Sounds」を紹介します。このアプリでは、アルファベット基本の音はもちろん、それ以外の音も聞くことができます。

まずは、下のリンクからインストールして下さいね。

アンドロイド版

アップル版

 

インストールすると下のようなスクリーンで表示されます。

Phonogram Sounds Alphabet

また、「Alphabet」と「Multi-Letter」のボタンが下の方にあり、「Alphabet」ボタンは、上のようなスクリーンですが、

右側の「Multi-Letter」のボタンをクリックすると、下のようなアルファベットの組み合わせによってできた音の画面に切り替わります。

Phonogram Sounds Multi-Letter

( iPadのような大きなスクリーンでは、この2画面が、1画面上に同時に見れるようです。)

今回は、「Alphabet」の画面に関係して説明していきます。

アルファベットをクリックするとわかると思いますが、中には、音が、2つ、3つ、4つ!もあるアルファベットもあります。その2でもお話ししましたように、英語のアルファベットは、日本語のアルファベットと違って、1つの文字で2つ以上の音を持つアルファベットもあるのです。

 

まだまだある母音の発音

「Alphabet」の画面を見ると、赤い背景色と青い背景色があります。赤は、vowel (母音)で青が、consonant(子音)です。

「y」は、青と赤で2分割されていますが、これは、「y」の音が、母音の音も持ち合わせているからですが、ここでは、純粋なvowel(母音)に限ってお話しします。

まず、赤い背景のアルファベット、vowels (母音)の a, e, i, o, u を順にクリックしてみてください。2つ、3つ、中には、4つの音があるものがありますね。3番目と4番目の音は次回説明しますので、ここでは1番目と2番目の音について解説します。

Short vowel (短母音)とlong vowel(長母音)

short vowelとlong vowel、日本語にそのまま訳すと、それぞれ「短母音」、「長母音」となります。しかし、このように訳すと日本人は、「長母音」を「あ~」「い~」などと母音を長く伸ばした音と勘違いしやすいので、ここでは、あえて、short vowelとlong vowelという風に、英語表記します。

 

まずは、short vowel。

short vowelの「音」は、「Letter Sounds A to Z」アプリ(その2で紹介)のa, e, i, o, u をクリックして聞けます。

また「Phonogram Sounds」アプリのa, e, i, o, u それぞれをクリックした時に、最初に聞こえてくる第1音が、short vowelの音になります。

 

下は、それぞれのshort vowelの単語例のリストです。

 

Short Vowel と単語例

a e i o u
mat pet rip dot cub
cat pen kit cod cut
can red bit hop tub
hat net pin not us
rat leg fin rob hug
tap web sit top fun

 

次に long vowel。

「Phonogram Sounds」のa, e, i, o, u をそれぞれクリックしてください。2番目に聞こえてくる音が、long vowelの音です。これらの音を聞いて何かお気づきになりませんでしたか?

ヒント:下の音声ファイルは、long vowelのみをa, e, i, o, uの順で、発音しています。よ~く聞いて下さい。

 

そうです。Long vowelの音は、そのアルファベットの「名前」をいう時の発音と同じなのです。(アルファベットに名前があることは、その2で説明してます。)

(注)カタカナ英語で英語のアルファベットの「A」と「O」は、それぞれ「エ-」、「オ-」と表記しますが、より近い発音で書くと「エイ」、「オウ」になりますね。

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別の呼び方

フォニックスの本によっては、short vowel  のことを「第1音」、long vowelのことを「第2音」と呼んで区別しているものもあります。

また、小学校で子供たちにのレベルでわかりやすく教えるために、short Vowelのことを単に「vowel」、long vowelのことを「strong vowel」と教え、第3音や第4音の音は、その他の音として教えたりします。

なぜ「strong vowel」と呼ぶのかと言うと、ただ単に音が強くなったように聞こえるからです。感覚的なものですが、ちょっと音が重く、強くなった感じがしませんか?

 

Long vowelと「サイレントE」の関係!

ここで、知っておくと役に立つ、フォニックスルールを紹介します。

アルファベット「E」の文字は、単語の語尾についてサイレント「E」に変身することがよくあります。つまり、発音しないということです。

そうすると、その前にある母音の音が、long vowelの音になります。

例えば、上のshort vowelと単語例の表中、「a」の欄の単語は、

Mat(マット), mate(仲間)

cat(猫), Cate(ケイト≪人名))

can(缶), cane(杖)

hat(帽子), hate(憎む)

rat(ネズミ), rate(割合)

tap(軽く叩く), tape(テープ)

という具合です。

下の音声ファイルは、これらの単語を発音してます。「a」の音が、short vowel からlong vowelの音に変化しているのがわかりますか。

 

上記の「short vowelと単語例」の中で、他の単語にもこのルールが適用されるものがあります。下の表を参照して下さい。

サイレント「E」によってlong vowelの音に代わる単語例

a e i o u
mate Pete≪人名≫ ripe dote cube
Cate≪人名≫ kite code cute
cane bite hope tube
hate pine note use
rate fine robe huge
tape site tope

long vowelの音になる部分は、太文字で斜体になってます。それに気を付けて、発音してみましょう。「Sound It Out」ですよ。

なるべく、なじみのある単語を選んだので、日本語訳は省略してますが、中には、あまり聞いたことのない単語もあるのではないでしょうか? 例えば、「dote」、「tope」。でも、意味がわからなくても、みなさんはもう発音できますね。

 

フォニックスのルールには例外もある!

フォニックスを習得していく中で、必ず出くわすのが、「例外」(exception)です。ルールとは言え、そこには必ず、例外もあるのです。これはoutlaw(おきて破り)的存在で、学習者にとってはありがたくないものですが、仕方のないことです。少数ですが、このような例外に出くわした時には、「例外だから仕方ない」と割り切って覚えるしかありません。

因みに、上で解説したサイレント「E」とlong vowelの関係にも例外がありますよ。

例えば、love, move などです。これらの単語に上のルールを当てはめて発音すると下のようになります。

これは、おかしな発音になりますね。

これから、少しづつフォニックスに関するルールを紹介しますが、ここで、皆さんに是非、頭の隅に留めておいて欲しいことは、どのルールにも必ず例外があるということです。でも、たくさんではありませんので覚えやすいです。また、上記のlove, move のようにとても身近な単語に関しては、既に発音を知っていますので、特に改めて、発音を覚える必要もないですね。「あ~これは、このルールに当てはまらない単語なんだ。」と軽く流せばよいです。

因みに、

moveの「o」は、第3音の「o」

love の「o」は、第4音の「o」になります。

先に紹介したPhonogram Soundsアプリの「o」の文字をクリックして、3番目と4番目に聞こえる音ということです。

 

サイレント「E」とlong vowelのルールの単語例

bath, bathe quit, quite snip, snipe
cloth, clothe scrap, scrape twin, twine
sham, shame whit, white shin, shine

Cake, take, sake, gate, pipe, nose, rose….

まだまだ、ありますよ。皆さんも見つけてください。

 

いかがでしたか?

今回は、short vowel とlong vowel、サイレント「E」とlong vowelのルールを解説しました。また、Phonogram Sounds アプリの紹介もしました。

Phonogram SoundsのアプリのMulti-Letterの画面に切り替えると、アルファベットの組み合わせでできるいろいろな音を聞くことができます。今、これを1度に習得する必要はありません。これは、あくまでも、フォニックス習得のためのツールとして紹介しました。今後少しづつ解説していく予定です。

次回は、2文字、または3文字の子音の組み合わせでできる音についてお話ししたいと思います。

 

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その1 ~日本語と英語の「音」の違い~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その2 ~フォニックス:アルファベットの音~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その3 ~フォニックス絵本を使って~

 

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About Tamao

日本で5年、アメリカで4年の教員経験を持つ。現在は、アメリカ人の夫、2人の子供、愛犬とオレゴン州、ポートランド市に在住。日ごろは、NPOである、JASO (Japan-America Society of Oregon) の運営するプログラム、Japan on the Road のメンバーとして、現地の小学校を訪問しアメリカ人の子供たちに、日本文化を教えるボランティア活動をしている。