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発音上達の近道はフォニックスの習得から! その5 ~子音はチームになるのが好き!~

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発音上達の近道として、フォニックスの習得は、とても有効です。その1から読んで下さっている皆さんの中には、アプリで、アルファベットの音を何度も聞いていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。その1でもお話ししましたように、英語と日本語の音の違いという観点から、日本語にない音を英語脳に浴びせること、それこそ、フォニックス習得の第1歩です。

前回は、~まだまだある母音の発音~というわけで、基本の音(short vowel)以外の母音の音を学習しました。

これをlong vowel といいました。

それではここで、long vowelのおさらいをしてみましょう。

long vowelの音は、アルファベットの名前を発音するときの音と同じでしたね。

下の音声ファイルをクリックして下さい。long vowelの音がどこにあるか、聞き取れますか?

 

A: ape,

E: he,

I: ice,

O: go,

U: unicorn

下線部分がlong vowelの発音になってますね。

 

Consonant Teams (子音チーム)

さて、今回の記事では、子音にフォーカスしたフォニックスの話をしていきましょう。

その4で紹介した「Phonogram Sounds」アプリの「Multiple-Letters」のタブをクリックすると下のような画面になります。

Phonogram Sounds Multi-Letter

その中に、上の方、Consonant Teams(子音チーム)という項目があり、

ch, ck, dge, gn, kn, ng nk, ph, sh, tch, th, wh, wr

が挙げられています。

因みに、このアプリでは、「Consonant Teams」という見出しで、上の13種類の子音の組み合わせをまとめているようです。数あるフォニックス関連本の中では、必ずしもこのような分類をするわけではありません。「Consonant Teams」という言葉も、子ども向けに分かり易いように表現しているのです。専門家、テキストによって分類の仕方や呼び方が、少しずつ違うということです。

 

Consonant Team(子音チーム)を更に分類!

アプリにあるConsonant Teams

ch, ck, dge, gn, kn, ng nk, ph, sh, tch, th, wh, wr

を更に3種類のカテゴリーに分け解説します。

 

カテゴリー1:新しい音になる  ch, sh, th, wh, tch!

2文字、または、3文字の子音チームになり、1つの新しい音をつくる。

 

カテゴリー2:既にある子音の音と同じ  ck, dge, gn, kn, ph, wr!

2文字または、3文字の子音が組み合わせになっているが、新しい音ではなく、実は一文字の子音と同じ音。

 

カテゴリー3:ブレンドする  ng, nk!

ブレンディング/スライディングと言って、2文字の子音をスムーズにつなげて滑らかな音になる。(ブレンディングには、まだ他の子音の組み合わせもあります。)

 

その5では、カテゴリー1の子音チーム例を詳しく解説していきましょう。

 

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カテゴリー1:ch, sh, th, wh, tch

子音の中には、2文字、または、3文字のチームになって1つの新しい音をつくるものがあります。

これを英語では「consonant digraph」と言い、下のように説明しています。

A digraph is two consonant letters that pronounce one sound.

2つの子音文字が組み合わさり、1つの音をつくる。ということですね。つまり、「two letters one sound」です。

(この言葉を特に覚える必要はありませんが、フォニックス学習本の中には、この言葉を使っているものもあります。)

因みに、英語はギリシャ語やラテン語が語源になっていますが、ギリシャ語で「di」は「two/double」、「graph」は「letters/writing」という意味です。ということは、厳密に言うと「tch」は、3つの子音から成っているので「trigraph」と実は、言います。「tri」は、「3」という意味だからですね。しかし、3文字子音の組み合わせも含めてconsonant digraphと呼ぶのが通常です。

 

  • チーム「ch」

発音は、3つあります。アプリで確認してくださいね。

cとhを単独で発音して、それぞれをつなげてもこのような音にはなりません。2文字が組み合わさって、新しい音になっているのです。

第1音「ch」(基本の音)

単語例:chap, chill, chin, chess, rich, inch, lunch 等

 

第2音の「ch」

発音は、「c」(基本の音)、「k」と同じ。(ch=c=k)

単語例:Christmas, Chris(人名)

 

第3音の「ch」

発音は、「sh」と同じ。(sh=ch)

単語例:cache, parachute

 

「cache」は、スマホやタブレット、PC関連でよく聞く言葉。日本語で「キャッシュ」と書き、「キャッシュをクリアにする。」とか「キャッシュが効いている」などと使いますね。

 

  • チーム「sh」

まず、音をアプリで確認しましょう。

sとh、単独の音をつなげても、「sh」の音にはなりませんね。これも新しい音になります。

単語例:ship, shut, shot, fish, cash など

 

  • チーム「th」

「th」の発音は、

クリアな「th」

濁音的な「th」

の2つがあります。

この音は、どちらも日本語にない音で、上下の前歯に舌を挟んで音を出します。ちょっと発音しにくい音ですが、練習するとスムーズになってきます。

単語例:クリアな「th」:thin, thick, math

 

単語例:濁音的な「th」:the, this, with

 

 

チャレンジリスニング:「s」と「th」(クリアな音)

「thick(ぶ厚い)」と「sick(風邪をひいている)」

「moth(蛾)」と「moss(苔)」

さて、上は、日本人の苦手な聞き分けの難しい単語例です。

上の発音の似ている単語は、「th」と「s」の音の聞き分けができないとどちらの単語を言っているのかわかりません。

もちろん、会話の流れから推測することもできますが、今は、発音上達の為に勉強しているので、単語だけにフォーカスしてみましょう。

下の音声ファイルを聞いて、聞き分けができますか?

まずは、「thick」と「sick」

 

次に「moth」と「moss」

 

聞き分けができるようになることイコール、英語脳にその音がインプットされたということになり、それによって、発音する時にもスムーズできれいな発音になります。リスニング(聞き分ける力)と発音は、密接な関係にあり、発音上達の為には、音を聞き分ける能力もとても大切になるというわけですね。

フォニックスを習得していく中で、この聞き分ける力が自然とついてきます。

記事の冒頭でも、おさらいとしてlong vowelの聞き取りをしましたが、これもその練習です。

アメリカの子供たちもこの練習をよく行います。

 

  • チーム「wh」

「wh」の音は、日本語の「ウ」を発音する時のように唇をとがらせて、一気に息を吐きだしながら、「wh」を発音します。

単語例:whip, white, when, which など

 

しかし、例外もあり、「h」と同じ発音になる(wh=h)単語もあります。

単語例:who, whose, whom など

この意味では、「wh」は、カテゴリー2とだぶっています。

 

  • チーム「tch」

発音は、チーム「ch」の基本の音(第1音)と同じです。アプリで「tch」をクリックすると

「three letter ch」と聞こえてきます。

「これは、「ch」=「tch」なので、同じ「ch」の音だけれども、「tch」は、3文字子音ですよ。」

と付け足しているのです。

単語例:catch, pitch, Dutch など

 

次回は、引き続き残りのConsonant Teams(子音チーム)

カテゴリー2:既にある子音の音と同じck, dge, gn, kn, ph, wr

カテゴリー3:ブレンドする ng, nk

の解説をする予定です。

お楽しみに!

 

「Letter Sounds A to Z」アプリ

アンドロイド版

アップル版

 

「Phonogram Sounds」アプリ

アンドロイド版

アップル版

 

過去の記事はこちらから。

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その1 ~日本語と英語の「音」の違い~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その2 ~フォニックス:アルファベットの「音」~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その3 ~フォニックス絵本を使って~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その4 ~まだまだある母音の発音~

 

photo credit: Kirsche auf Tastatur via photopin (license)

About Tamao

日本で5年、アメリカで4年の教員経験を持つ。現在は、アメリカ人の夫、2人の子供、愛犬とオレゴン州、ポートランド市に在住。日ごろは、NPOである、JASO (Japan-America Society of Oregon) の運営するプログラム、Japan on the Road のメンバーとして、現地の小学校を訪問しアメリカ人の子供たちに、日本文化を教えるボランティア活動をしている。