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発音上達の近道はフォニックスの習得から! その9 ~発音で違う「sow」の意味~

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その8では、カタカナ英語表記で「ロー」と書いたときにおこる大きな発音ミスについて解説しました。

例えば、「low(低い)」と「law(法律)」は、カタカナで書くとどちらも「ロー」ですが、外国人に通じるようにちゃんと区別して発音できますか?

ここでは、「L」の発音ができること、それから、母音チーム「aw」と「ow」の発音の違いを知っているかどうかが、正しい発音のカギになります。

 

(発音の詳しい解説、さらに音声確認は、その8の記事を読んで下さい。)

 

さて、今回の記事では、母音チーム「ow」と「ou」についてみていきましょう。

「ow」は、前回の記事ですでに取り上げているではないか?と思われた方もいるかと思いますが、これまでのシリーズを読んで下さっている方は、もうおわかりと思いますが、同じアルファベットの組み合わせでも、2つ以上の音をもつものがたくさんあるのです。そこが、英語の読み(発音)の難しいところです。なのでこれらをルール化したもの(フォニックス)を英語圏の子供たちは、学んでいるのですね。

まずは、その8でも取り上げた母音チーム「ow」についです。

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母音チーム「ow」もう1つの音

突然ですが、みなさんは、「sow」の正しい発音ができますか?実は、この単語には、2つの意味がありますが、発音によって意味が全くかわります。どちらの発音を使うかは、文脈によって判断するしかありません。

ご自分の辞書でまずは、意味を調べてみましょう。そして、できれば、発音記号や、辞書についている音声再生機能を使って発音の違いを聞き取ってみてください。

どうでしたか? 二つの意味がわかりましたか?「めす豚」と「種をまく」ですね。

次に発音の違いに注目しましょう。

「sow(めす豚)」の母音チーム「ow」の発音は、*PHONOGRAM SOUNDSのアプリで「ow」をクリックした時に1番目に聞こえてくる音です。(カタカナであえて表記すれば、「アゥ」)

「sow(種をまく)」の母音チーム「ow」の発音は、*PHONOGRAM SOUNDSのアプリで「ow」をクリックした時に2番目に聞こえてくる音です。(その8の記事で解説しました。「オゥ」ですね。)

(*PHONOGRAM SOUNDSアプリのリンクは、記事の最後にあります。)

 

それでは、下の例文の「sow」の発音は、もうおわかりですね。

  1. Mother sow fed three pigs. (お母さん豚は、3匹の子豚にお乳をあげた)
  2. The farmer began to sow the crop.(農夫は、作物の種をまき始めた。)

下の音声ファイルで確認しましょう。

1. Mother sow fed three pigs.

 

2. The farmer began to sow the crop.

 

他にも「ow」=「アゥ」には、以下のような単語があります。

cow, now, how, owl, down,  town,  crown, brown, shower….

それでは、カタカナの「シャワー」に惑わされずにフォニックスを意識して「shower」の発音ができますか?

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フォニックスの学習という観点から常に心掛けて頂きたいのは、今までのシリーズ記事の知識をフルに生かしてみるということです。例えば、上の単語「shower」を例にとってみましょう。

「shower」は、カタカナでも「シャワー」と表記してすっかり日本語になっている英単語です。しかし、ここで英語脳に切り替え、フォニックスの観点から発音するのです。すると「sh-ow-er」となり、もし、あなたが英語圏のこどもなら、きっと、今までのフォニックス学習の知識を総動員して発音しようとするでしょう。(「sh-」は、子音チーム(その5)で解説、「-ow-」は、今回の記事、「-er」は、「r」と同じ音。(PHONOGRAM SOUNDSアプリの”Multi-Letter”の”er”をクリックすると確認できます。)そうすると、こんな感じです。音声ファイルをクリックして下さい。

そして、子供たちは、「読めた~!!」と喜ぶわけです。フォニックスの学習とは、このdecoding(暗号の解読)の作業なのです。

 

母音チーム「ou」

次に母音チーム「ou」です。まずは、PHONOGRAM SOUNDSアプリで「ou」をクリックして下さい。4つの発音が聞こえてきますが、1番はじめに聞こえる音(「アゥ」)に注目です。

この母音チーム「ou」で「アゥ」の音をもつ単語には、どんなものがあるでしょう? 3つ答えてください。

 

とうでしたか?例えば・・・・

out, ouch, shout, mouse, house, cloud, round, south….. などがありますね。

 

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フォニックスを意識して発音すると・・・

「shout」は、「sh-ou-t」となります。ここでもあなたは英語圏のこどもになったつもりで、今までのフォニックス学習の知識を総動員して発音してみてください。(「sh-」は、子音チーム(その5)で解説、「-ou-」は、今回の記事、「-t」は、アルファベットの音(その2)の記事で解説。)そうすると、下のような感じです。(音声ファイルをクリックして下さい。)

 

どうですか?英語らしい発音になってませんか?

 

母音チーム「ow」と「ou」の詩

今回の記事で紹介した、「ow」と「ou」が含まれている単語で韻を踏んでいる詩です。赤文字を意識しながら読んでみましょう。

 

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The Boy in the Barn

A little boy went into a barn,

And lay down on some hay.

An owl came out, and flew about.

A mouse came out, and ran about.

And the little boy ran away.

 

The Boy in the Barn 

納屋に男の子が入ってきて、わらの上にドカンと横になると、それにびっくりしたフクロウとネズミが、走り回っている光景が目に浮かびますね。

 

いかがでしたか?今回は、「ow」と「ou」の母音チームを紹介しました。便宜上、解説しやすいので「アゥ」と表記しましたが、カタカナ表記に頼りすぎることないよう、アプリで音を何度も聞くなどして、英語脳としてインプットすることをお勧めします。本来ならば、発音記号を使いたいのですが、タイプできない文字(記号)もあるのでカタカナにしてます。

次回は、たくさんの英単語の中にある音で、この音の発音をマスターするだけでも、ネイティブの英語にグンと近づくフォニックス、”Schwa(曖昧母音)” を紹介して、このシリーズを終了したいと思います。お楽しみに!!

 

発音上達の近道はフォニックスの習得から! 過去の記事はこちらからどうぞ。

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その1 ~日本語と英語の「音」の違い~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その2 ~フォニックス:アルファベットの「音」~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その3 ~フォニックス絵本を使って~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その4 ~まだまだある母音の発音~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その5 ~子音はチームになるのが好き~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その6 ~まだまだある子音チーム!~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その7 ~母音もチームのなるのが好き~

発音上達の近道はフォニックスの習得から! その8 ~カタカナ英語「ロー」の落とし穴~

 

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About Tamao

日本で5年、アメリカで4年の教員経験を持つ。現在は、アメリカ人の夫、2人の子供、愛犬とオレゴン州、ポートランド市に在住。日ごろは、NPOである、JASO (Japan-America Society of Oregon) の運営するプログラム、Japan on the Road のメンバーとして、現地の小学校を訪問しアメリカ人の子供たちに、日本文化を教えるボランティア活動をしている。