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上達の秘訣『英語で読みたい好きなこと』の見つけ方

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これまで好きなことを極めれば、楽しみながら英語の壁を克服できると書いてきました。しかし最近、日本では好きなことを見つけられないという人が増えているそうです。なぜ好きなことが見つけられないのでしょうか、好きなことがなぜ英語学習に役に立つのでしょうか、今回はその理由について考えてみましょう。

 

好きなことの見つけ方 − ある幼児の事例

これはある電車好きの男の子の話です。彼のご両親は、3歳の我が子が人並みに賢く育って欲しいと思い、絵本を買ってあげようと思い立ちました。ところが本屋で喧嘩になってしまいます。「興味を示した本を1冊ずつ順に買ってあげればいい」と言うお父さんに対して、「100冊以上ある良書セットを一度に買って、いつでも多くの絵本を読めるようにしてあげたい」というお母さんです。

さて質問です。子供が読む絵本を、あなたなら1冊ずつ買い与えますか、それとも一度に100冊以上を買い与えますか。

図書館に行けばいいって、そうかもしれません。普通、読むかどうかもわからない絵本を100冊も買ったりはしないですね。さてこのご両親はどうしたでしょうか。

お母さんが財布を握っているのはどこも同じなのでしょう。この大量の絵本は木箱に入れられて、いつも彼のすぐ側にありました。数ヶ月後、絵本は100冊以上が新品同様、10冊がぼろぼろ、うち何冊かは綴じ糸がほどけてばらばらになってしまいました。そのうちの1冊に電車の本がありました。

彼は、たまに絵本を木箱から取り出しては放り出し、他の遊びをしては木箱のところに戻って来ます。そしてまた別の絵本を取り出し、また放り出すということを繰り返していました。やがてお気に入りを見つけた彼は、立派な鉄ちゃん(鉄道オタク)になりました。

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好きなことを見つけるには100分の99の無駄を受け入れることが必要

人は好きなことを何も体験しないまま見つけることはできません。一見無駄に見える試行錯誤を何度も繰り返して、ようやく本当に好きなことを見つけることができます。

そして好きなことは強制できません。もし1冊ずつ絵本を与えられていたら、最初に好きな絵本に出会う確率は100分の1です。一度に多くの本を何度も見る機会があったからこそ、本当に好きなことを見つけることができました。

好きになる過程も大切です。最初はそれほどでもなかったことが、何度も見ているうちに好きになることがあります。褒めてあげることも必要ですね。でも強制されるようなイヤな体験があると難しいでしょう。子供はお母さんの喜ぶ顔が大好きなので、必死で頑張っていることもあります。もしそうだとすれば、何だか悲しい気持ちになるのは私だけでしょうか。期待に応えられなかったとき、子供は自己肯定感を持てなくなる危うさがあります。

 

漢字を読む鉄ちゃん4歳児 − 発見する力と推測する力

さて鉄ちゃんになった彼のその後です。彼はご両親に駅に連れて行ってもらったり、電車に乗せてもらったりしているうちに、駅名のほとんどを漢字で覚えてしまいました。いえ、正確には漢字のパターン(模様)と読みを一致させることができるようになりました。

(注)彼は伊勢にある「五十鈴川(いすずがわ)」を読めました。五、十、鈴を覚えていたから読めたのではないことは明らかです。英語のアルファベットと読みを一致させるのと同じです。音読は大切です。

彼は初めて見る漢字の駅名を、一度覚えたパターンを使って推測で読みを当てていきます。例えば、京都と東寺(近鉄京都駅の次の駅)がわかれば、東京が読めるといった具合です。さらには時刻表を読み始め、日本全国の県庁所在地も駅名から覚えてしまいました。

(注)英語でもよく似た単語や表現、文の構造を推測することができます。

何度も駅名を見ているうちに規則性を発見し、仮説を立てて自分なりに読んでみては大人達から正解を聞き出しながら、そのルールを体得していきました。つまり一見関連のない事柄からある傾向を発見し、帰納する能力を身につけていきました。

(注)英語の文脈から発見できることはないでしょうか。わからない単語があっても、以前見たことのある何かと似ていると感じられたらしめたものです。

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苦手な英語で好きなことを楽しむ − 好きこそものの上手

好きなことには常識を超えた集中力と続ける力が不思議と出てきます。駅名から漢字を覚えたように、「好き」は実体験を記号化し抽象化する力と、ある一定のルールを発見して帰納する力、すなわち言語能力も引き出せることを示しています。

たまたま駅名が漢字であっただけで、おそらくアルファベットが書かれていれば、その読み方を教えてくれる人がいるだけで、彼は英語を覚えていったことでしょう。またもし駅名でなかったら、彼は何も覚えようとはしなかったことも容易に想像できます。実際、彼は鉄道以外のことには興味を示さなかったようです。

ですから、もしあなたが英語をそれほど好きではないならば、何か好きなことを介して英語に触れてみることをお勧めします。英語の習得には、何よりもまず集中力と続ける力が必要だからです。

 

ここが間違い、あなたの英語の学び方

さてこの話を聞いたあるお母さんの反応です。「漢字を覚えさせたいので、どうすれば電車好きにできますか?」と尋ねられたそうです。「どうすれば英語が話せるようになりますか?」とよく似ていますね。「どうすれば志望校に受かりますか?」「どうすればTOEICで800点取れますか?」など様々ありますが、「こうすればいいですよ」と言われて実行する人はほとんどいません。

そして、ある能力を手に入れるために、何かカリキュラムがあって、それをただこなしていけば実現するという保証もありません。もちろん何かをすれば、それが必ず好きになるとは限りません。このお母さん、お子さんに電車の本を買い与え、毎日読み聞かせをして駅名を教え込むつもりでしょうか。おそらく無いと思います。でも英語の教材を与えて毎日やらせてみることは、十分ありそうな話です。

英語が好きになれた人は幸運です。すぐに英語ができるようになるでしょう。でも英語が好きになれなかった人にも方法があります。この幼児教育の話には、英語学習のヒントが一杯詰まっています。

まず好きなことを探してください。そこから得られる集中力と継続する力をうまく利用することが大切です。

まとめ

英語学習には集中力と継続する力が必要です。でも英語が好きでなければ、集中することも継続することも難しいでしょう。ですから、好きなことを見つけて、英語で読んだり聞いたりしてみましょう。

好きなことがある人は大丈夫です。好きなことが無ければ100分の99の試行錯誤と無駄を恐れず探しましょう。好きなことを英語で覚えれば、これまでよりはるかに楽しく英語をマスターできる可能性が高まります。

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