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映画から学ぶネイティブ英会話 ~L.A.コンフィデンシャル編①

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kaorinです。映画で英語を学ぼうと思う人は多いと思いますが、そこにも色々な学び方があります。もちろん何回も再生する、という基本は変わりませんが優れたメソッドを選べばとても楽しく映画から英語力が伸ばせます。今回は名作映画完全セリフ集でお馴染みの「スクリーンプレイ出版」の中でL.A.コンフィデンシャルを選んで、独特の言い回しをピックアップします。

 

スクリーンプレイ・シリーズ

 

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スクリーンプレイは1988年に映画E.T.の完全セリフ集を出版してからずっと完全英語シナリオを手がける出版会社として有名になりました。映画で英語を学ぶ者には映画のシナリオそのものが全て英語で正確に見られる図書として、教材として大変ありがたい資料になっています。左側が英文シナリオ、右側が日本語訳。となっており、脚注にスラング、あるいはイディオムの解説も入っています。今回はその中からL.A.コンフィデンシャルを選びました。

 

映画で英語=学習の仕方

1.DVD字幕無しで3回観てみる
2.DVDを英語字幕付きで3回観る
3.「スクリーンプレイ」をざっと読んで英語字幕付きでさらに2回観る
4.「スクリーンプレイ」をしっかり読んで英語字幕付きでさらに2回観る
5.「スクリーンプレイ」片手に一語一句、ポーズをかけながら観る。

ここまでで既に11回観ているのですが映画で英語力をつける為にはこれぐらい徹底する必要があり、その際にこのスクリーンプレイが非常に役立つのです。最後の5.の段階ではラインマーカー等でページ左側の英文シナリオにどんどんラインを引いて行きましょう。書き込みもOKです。

★英語の教材は使い潰すのが基本。間違ってもブックオフ等で売ろうときれいに使っては身に付かない!というのは大原則ですから覚えておきましょう。

 

L.A.コンフィデンシャル

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1997年に映画化された古い作品ですが第90回アカデミー賞9部門のノミネートの充実した作品で、英語学習者の教材としても見逃せない表現の宝庫の作品になっています。

 

あらすじ:

1950年代のロサンゼルスではマフィアの幹部ミッキー・コーエンの逮捕をきっかけに血みどろの抗争が繰り広げられていた。ある日、街のコーヒーショップで客が皆殺しにされる猟奇殺人事件がおきる。被害者の一人は刑事だった。その刑事の相棒だったバドは新入りのエド、ジャックと共に事件の捜査に当たる。やがて犯人と見られる三人組はエドに射殺され、事件は解決したかに見えるが実は…。

 

気になる表現集

なるほどぉ!と思える見逃せない映画の中での英語表現をピックアップしました。

1. And every time his picture is plastered on the front page, It’s a black eye for the image of Los Angeles, because how can organized crime exist in the city with the best police force in the world?

彼の写真が新聞のトップを飾るたびにロサンゼルスのイメージは傷つく。世界一の警察がある街にいったいどうして組織犯罪が存在するのかってなるからさ。

ここでのポイントはblack eye です。恥とか不名誉と訳します。読みこなすとそんな意味に予想が立ちますが、これを聞いた途端にわかるのは上級者です。相撲の白星、黒星のイメージと重なりますね。

2. But all is not well. Sending Mickey up has created a vacuum.

だが、万事うまくいくとは限らないさ。ミッキーをぶち込んだら空席ができた。

ここでのポイントは二カ所。send upで「刑務所にぶち込む」です。そしてcreated a vacuum.で「真空を作った」意味ですがこれで「空席ができた」と言うのはいかにも英語的表現です。

3. Remember, dear readers, you heard it here first, off the record, on the Q.T. and very Hush-Hush.

読者の皆さん、覚えておいて下さい、あなたに真っ先に教えますからね、そっと秘密に、ごくごく内緒にね。

on the Q.T.はquietのqとtを取って「こっそりと、内緒で」の意味です。そしてHush-Hushも「極秘の、ごく内輪の」という意味があります。日本語でオフレコ、と言っていますがこのoff recordから来ています。

4. Quit your whining! Quit whining all the time!

泣き言はよせ!四六時中泣き言を言うのはよせ!

whiningは犬のクゥ〜ンと鳴く様子を表しています。

5. Why don’t you dance with a man for a change?

たまには男とダンスしてみないか?

ここで注目はfor a change=気分転換に、という意味で上記のように「たまには(気分を変えて)」という訳になっています。

6. Sorry, I lost you for a second, Sid.

すまん、聞き逃してしまったよ、シド。

lost you for a second.=あなたを一瞬失った、訳ですが、つまりは聞き逃したと言う表現になるわけで、とても英語的表現です。

7. Two twenties for two patrolmen and dime for the watch commander at Hollywood Station.

巡査2人には20ドルずつ、それにハリウッド署の当直指揮官に10ドルだ。

外国語の場合数字、特に金銭の数え方に関してはやはり熟練が必要です。前後からの文脈でドルがついていませんがこのセリフの前に最初にfifty cashと切り出していてこれがまずは50ドルとわからないとずっとわからなくなります。two twentiesですから2×20ドルなのです。そしてdimeはここでは10ドル。10セントの意味の時もあります。さらにstationがハリウッド署であって駅ではないのです。

8. Oh,drop the formalities, Bobby.It’s a Christmas Eve, call me Dudley.

なぁ、堅苦しいのはやめておこうぜ、ボビー。イブなんだ、ダドリーでいいさ。

drop the formalities, で形式張ったのはやめよう、という事です。dropを使うのがとても英語的です。ここでChristmasを取ってしまってもEveだけでも通じます。

9. Would you be willing to beat a confession out of a suspect you knew to be guilty?

有罪だとふんでいる容疑者から自白を引き出せるのか?

beat a confession=自白を引き出す。beatは「たたき出す」ですから、自白をたたき出して引き出すわけです。絵が浮かぶような表現です。それとsuspectは名詞になると「疑わしく思う」から「容疑者」となります。

 

おわりに

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いかがでしたか?今回はまだまだシナリオの10分の1に触れた程度です。楽しくなって来たでしょう?犯人は意外な所に…というのが最後の最後でわかります。古い作品ですが鑑賞なさってみて下さい。一度鑑賞なさった方にも一度だけでは見えなかったポイントが山ほどある作品です。この続きはまた次回に引き継いで行きます。お楽しみに。

About 鍋島 佳緒里

小さい頃から、IBMが日本に招聘したイギリス人講師が自宅にステイするという家庭で育つ。感覚的に英語を習得したため発音だけは良いがグラマーやリーディングに苦手意識が残る。音楽制作の仕事に従事し、海外の音楽祭取材などで一年の内2ヶ月をヨーロッパで過ごす数年間の経験を経て、現在はNY在住のアメリカ人パートナーとの遠距離を克服しながら毎日英語を使う日々。 TOEICで高得点を取るビジネス英語に注目するだけではなく、日常的にエレガントで社交的なマナーを持って国際人としてウィットのある会話するのをモットーとしている。フランス語も中級。デンマーク映画に夢中。日本在住。「なめらかな発音と言い回しをゲットするレッスン」はinfo@a-tfactory.co.jpまで。