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映画から学ぶネイティブ英会話 ~L.A.コンフィデンシャル編⑧

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kaorinです。好評の、前回からのスクリーンプレイ・シリーズを使っての同シリーズ「L.A.コンフィデンシャル」の続編8回目です。

スクリーンプレイ・シリーズ

スクリーンプレイは1988年にE.T.の完全セリフ集出版以来ずっと完全英語シナリオを手がける出版会社。 スクリーンプレイ・シリーズは左側が英文シナリオ、右側が日本語訳。となっており、脚注にスラング、あるいはイディオムの解説も入っています。

www.screenplay.co.jp/index.html

 

学習の仕方(おさらい)

字幕無しで3回鑑賞→英語字幕付きで3回→スクリーンプレイを読んで英語字幕2回→スクリーンプレイをしっかり読んで英語字幕で2回→スクリーンプレイ片手にポーズで止めながら確認して鑑賞。をお勧めしています。

第一回目で解説していますからそちらを熟読なさってみて下さい。

http://www.funlearning.co.jp/archives/5404

 

L.A.コンフィデンシャル

全体のあらすじは第1回目をご参照下さい。

http://www.funlearning.co.jp/archives/5404

 

前回までのあらすじ

2世警官の警部補エド・エクスリー(ガイ・ピアーズ)は出世の為なら仲間までも平気で売った事が署内では噂になり、仲間内から嫌われ、距離を置かれてしまう。それでもおかまい無しに手柄を立てようと必死に捜査をするエド。早速同僚ジャック(ケビン・スペイシー)との黒人ボクサービッドウェルへの聞き込み捜査で黒人3人組のアジトを探し当てる。

 

今回のあらすじ

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黒人3人組のアジトを探し当て、署に連行して参考人として尋問が開始される。署内の全員が青二才と思っていた嫌われ者のエド・エクスリーだが、尋問の仕方は非常にスマートで抜け目なく、3人の自白を次々と促して行く。ここで被害者の女性が生きている事がわかり、署内は大騒ぎ。早々に現場に急行となる。

 

気になる表現集

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なかなかニクイ表現、英語的発想の表現をピックアップしました。

 

1. Hey, I don’t truck with no sissies!

うるせぇ!俺はホモなんかとつきあわねぇ。

truck with交際する、という意味です。truck自体にトラックを運転する、という自動詞と他動詞として、〜と取引する、という意味があるので後者の意味がwithと一緒に使われています。sissy は同性愛者を示しますが、本来は意気地なし、とか弱虫、女々しい奴、という意味がメインの意味になります。

 

2. You couldn’t do the time so you got yourself a big white boy to look after you.

仲間とそりが合わなくて白人のボスに取り入ってかわいがってもらったんだってな。

do the timeという言い方はstand it, get alog with あるいは handle ones’stress を表しており、うまくやって行く、という意味になります。これはこのまま覚えた方が良いでしょう。look after は学校で習う「世話をする」ですがここでは、自分を、ボスに自分の世話をしてもらうようにする、という構造になっています。

 

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3.Were you on hop? You guys were all passed out when we arrested you. Were you hopped up, Ray?

お前たちヤクをやってたのか?逮捕された時、みんな気を失ってたな。レイ、お前もヤクをやったな?

 

be on hop麻薬を常用している、の意味。hop upは麻薬等で興奮させる、という意味です。pass out気を失う、です。hopはその呼び名の通り、通常はビールの原料のホップですが、俗語でアヘン、麻薬の意味も持っています。on hopというonの使い方はとても英語的です。学校で上に、と最初に習いますが、〜の状態で、とか、〜に従事して、とか多様な意味を持ちます。余談ですが、〜のおごりで、という時にもonを使い、 Dinner is on Tom tonight.今夜のディナーはトムのおごりです。となります。これを日常的に使うと今日のランチは私のおごりだよ。という場合はLunch is on me, today.と言います。ちょっとこなれた言い回しですね。発音はランチーゾンミー、という感じに発音がうしろの言葉にどんどんもたれてリエゾンすると、それらしく聞こえます。

 

4.Give Jones the newspaper. I want him primed.

ジョーンズに新聞を見せろ。情報を与えたいんだ。

ここは難しい訳し方になっています。primeの訳し方は意外と難しいです。準備をする、の他に事前に教える、コーチする、の意味もあります。そこで新聞を読ませて、事前に準備万端にさせたい、という意味になる訳です。

 

5.Stay put until I give the word.

 命令を出すまで待機しろ

stay putはto remain one place, つまり待機する、待っている,動かない、という意味です。

 

6.A four-car cordon.

4台の車で非常線を張る

cordonは非常線を張る、という業界用語になりますが、ここでは4台の車で非常線を張る。という意味になります。おもしろいのは4台なのにaという単数形な事です。 英英の訳で見てみるとa line of police vehicles placed round an area to protect or enclose it.とあるのでこのa lineの中にfour carsが含まれるという感覚です。 four-carとハイフンで繋ぐ事でひとつの塊、として捉えています。

 

7.Light seeps in from side rooms.

横の部屋から明かりが差し込んでいる

light seeps in は明かりが差し込む、という意味ですが、隣の部屋から差し込むので前置詞が重なって使用され inの後にfrom が続きます。 意味的にはin とfromの間に/が入るニュアンスです。そしてseepは水や光などがすき間や浸透性の物質を通して徐々ににじみ出るさまを表します。

例文: Blood seeped through the bandage.包帯に血が滲む。のように使われます。

 

まとめ

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「エド・エクスリー」の章には独特な表現がたくさんありました。今回2回に分けてお届けしましたが、エドの働きによって次章「名誉のバッジ」では武勇勲章を授章する事になります。一件落着に見えたこの逮捕劇の裏に意外な事件の本質が隠れているのをバド・ホワイトが嗅ぎ付けて行きます。どうぞこの先もお楽しみに。

 

★今回取り上げたこの教材についてはすでに出版社では廃盤ですがお近くの図書館にはまだ書架に在庫のある所が少しあるようです。ご利用希望の方はそちらもご参考に。

 

About 鍋島 佳緒里

小さい頃から、IBMが日本に招聘したイギリス人講師が自宅にステイするという家庭で育つ。感覚的に英語を習得したため発音だけは良いがグラマーやリーディングに苦手意識が残る。音楽制作の仕事に従事し、海外の音楽祭取材などで一年の内2ヶ月をヨーロッパで過ごす数年間の経験を経て、現在はNY在住のアメリカ人パートナーとの遠距離を克服しながら毎日英語を使う日々。 TOEICで高得点を取るビジネス英語に注目するだけではなく、日常的にエレガントで社交的なマナーを持って国際人としてウィットのある会話するのをモットーとしている。フランス語も中級。デンマーク映画に夢中。日本在住。「なめらかな発音と言い回しをゲットするレッスン」はinfo@a-tfactory.co.jpまで。