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外から日本を見てみよう ~日本へ旅行した子連れ家族が話した日本~

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最近、私に子供が出来てから沢山のママやパパと知り合いました。その中には、直行便やLCCが日本に向けて飛び始めたこともあり、日本に興味を持ち旅行に行った方々もいらっしゃいます。

たいてい子連れでない方はスキーに行かれることが多いようですが、やはり子連れは東京や京都へ旅行することが多いようです。

今回は、私の友人に聞いた、子連れで日本へ旅行した際の興味深い感想についてお話します。外から見る日本が少しクリアに見えるかもしれません。

 

子連れが都内に出てはNG!?

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私が知り合ったオーストラリア人夫婦が3歳になる娘さんを連れて先日東京へ旅行に行きました。とてもエキサイティングな街で楽しかったそうです。銀座に宿泊したそうですが、買い物は24時間出来るし、人は丁寧だしきれいだし・・・・とっても感動していました。

がしかし、一つ子供連れという意味ではとても大変な環境だったとのことです。

まず授乳室(ペアレンツルーム)がないのか見つけにくいのか、パパが子供をトイレに連れていくことができないとのことです。男性トイレに子供用の便座や赤ちゃんを座らせて置くスペースがないためトイレへ連れて行くときはいつもママ、たまたま両親がいたからいいもののパパと子供だけで出掛けている人はどうやって子供をトイレへ連れて行っているのかしら??と不思議そうでした。

また街中が段差だらけ、建物の中もバリアフリーでなく、エレベーターの案内もとても少ないそうです。また歩道に人が多すぎてベビーカーを押すことが出来ず、道行く人々には迷惑そうな顔をされるため、初日でベビーカーを使用することを諦めたそうです。

子供向けの施設が揃っている郊外のショッピングセンター等であればそれなりの設備が整っているのでしょうが、確かにオーストラリアに比べると都内のデパートのエレベーターは数が少ないのかもしれませんね。

 

幼児にも頭を下げる!?

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デパートへ入った夫婦はこんなことにも驚いていました。

店員さんが子供にも頭を下げ丁寧に接するということでした。子供を子供として扱わず客として扱う精神がすばらしいと賞賛していました。相手がどんな身なりをしていても、どんな態度でいても、変わらず誠心誠意接客をする日本のスタッフの丁寧さというのは、おそらく世界一だろうと感心していました。

同じサービスをこの国で受けられたらいいのに・・・・・いやいや無理だ。と言いながら頭を何度も振っている夫婦の姿がなんともおかしかったです。確かに私も無理だと思います。

 

赤ちゃんを見て寝たふりをする中年女性とサラリーマン

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これは日本人のママが一時帰国した際の話です。満員電車とはいかずとも夕方のそれなりに混んでいる電車に、ベビーカーの上に買い物したものを載せ2歳児を腕に抱えて乗ったそうです。

優先席の前の吊皮につかまって降りるまでの20分以上の間、前に座っていた中年女性とサラリーマンはずっと寝たふりをしていたそうです。

電車に乗り走り出したところで、これは子供を抱えては危険だと思い、前に座っている中年女性に「席を代わっていただけませんか?」と聞いたところ、なんで私が??という顔をしたまま返事もしてもらえなかったそうです。それを見て隣のサラリーマンはあわてて目を閉じ、その女性もかたく目を閉じ、そこから一度も目を開けることはなかったそうです。

同席していた友達に口に出すなんてオーストラリアナイズされちゃったねと笑われながら、彼女は「悔しいから、降りる前に文句言ってやった!」と話していました。「タヌキ寝入りがお上手ですね、お二人とも。優先席は妊婦だけではなく子連れにもあてはまるのですよ。降りる前に後ろのマーク見て恥じてください。」と言い放ったそうです。

自分勝手に子連れでハンドリングできないほど買い物しておいて、混んでいる電車に乗るほうが悪いと思いましたか?実は私もそう思いました。

しかしオーストラリアに住んでいると、その考えが薄れてしまうほど子連れはどんな状況下でも子連れとして扱われます。子供がいるということで遠慮して肩身の狭い思いをしたり出掛ける時間を考えなくてはならなかったりすることもありません。日本のように子供を産むことが自己責任という考え自体がないのかもしれません。

 

ファミレスで子供が泣くのは迷惑!?

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イギリス人のママと日本人のパパが、3歳の男の子を連れて1カ月日本へ行きました。帰って来てから、パパの実家の近くにあるファミリーレストランで食事をしていた時のことがとても印象的だったとママが話してくれました。

家族でレストランへ行こうということになり子供がいるからとファミリーレストランで食事をしたのですが、食事中に男の子が口に入れたものがおいしくなかったようで吐き出そうとしたそうです。

その家庭では、一度口に入れたものを吐き出すのはマナー違反と教えて彼を育てていましたので、吐き出さずに飲み込みなさいと話したら彼がメソメソと泣きだしたそうです。

しかしルールはルール、きちんと食べ終えるまでは泣いても飲み込むように・・・と思っていたら、パパのご両親が「これに出しなさい!」と紙を渡して吐き出させ、彼女に泣きやむまで彼を外へ連れ出すように言ったそうです。

彼女はとても驚きました。ご両親が彼女の教育に反することを彼女に伺いもせずし、真冬の外で泣いて来いと急かし、しかもその理由が「泣き声が迷惑だから。」だったそうです。

それでは何のためのファミレス?そういうことがあってもいいようにファミレスを選んだつもりだったのに、そこでも子供が多少泣くのをうるさいと定義するなら、子連れで行ける外食なんてどこにもないと彼女は主張します。大きい声でずっと泣いているならまだしもメソメソ愚図っているくらいで、周りでお喋りしている声にかき消されてしまう程度、それでも泣くという行為自体が他人に不快を与えると言われてしまい、ハテナマークいっぱいで帰ってきました。

確かに、なるべく他人に迷惑を掛けないように遠慮がちに人の目を気にしながら生きているように感じることがあります。そんなところは彼女たちには理解できないのかもしれません。

 

おわりに ~とにかく人々が温かい!~

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旅行者が口をそろえて言うのは「英語は話せないけど人がやさしく温かい。」です。伝わらなさそうでも一生懸命案内してくれようとする日本人に胸を打たれる外国人はとても多いそうです。

それは子連れも同じ、確かに他国に比べてチャイルドケアの観点では行動しにくい面もありますが、基本的には皆さんやさしく親切だそうです。従ってリピーターもとっても多いそうです。

これから段々と子供が少なくなっていき、益々子連れが目立つ日本ですが、小さい子供を持つファミリーにとってもそうでない人々にとっても、過ごしやすい環境作りができるといいですね!

 

About white

日本でシステムエンジニアとして8年働いたところで、急に思い立って職業給付金を利用し英語学校へ1年行き、アメリカのアダルトスクールでの3か月短期留学を経験。 その後、ワーキングホリデービザにてオーストラリアへ渡豪し、一度日本に戻るも一年後にIBM Australiaへ再就職し渡豪、オーストラリア人と結婚し現在1児の母として奮闘中。 英会話講師の家へホームステイ、オーストラリアでの各種短期留学受付中です。詳しくは→http://www.ab.auone-net.jp/~aus-life/