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こんなに疑問がイッパイ!?日本で外国人がプール通いしたら・・・

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家族で1カ月間帰国をした際に、夫が私の父親と一緒に地元の水泳大会にエントリーしました。市が運営するスポーツセンターでの水泳大会とのことで、ちょうどテレビでパンパシフィックが放映されていた時期、本人も帰国前からプールに通い張り切って出場し、無事に4種目を泳ぎました。

ただ外国人である夫にしてみたら慣れない異国。日本が大好きで自分の国よりも日本に住みたいと言い続け、既に10回近く訪れた日本ですが、そんな彼でも困ることや疑問に思うことは多いようで、滞在中にそのスポーツセンターのプールに通うだけでも、文化や習慣の違いに納得いかなかったことがあったそうです。

今回は、そんな彼の視点から見る日本について、夫婦で話した事をお話しいたします。なんとなく普段周りから聞かされている日本人像というものがこういう体験談をもとに形成されているのだろうか?と私が感じてしまったエピソードです。

 

自分の健康管理は自己責任?それとも・・・・

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一日目に、どうもおかしいと首をひねりながら帰ってきた夫。どうしたのかと尋ねると、50分に一度全員がプールサイドで休憩を強制的に取らされるというのです。私にしてみればプール休憩は当たり前なのですが、考えてみればオーストラリアのプールではそのような休憩はなかったのを思い出しました。

健康のためとプールの安全チェックの二つの意味があるのだと話したら、子供じゃないのだから自分の健康くらい他人に管理されなくても面倒見られるとのこと。50分に一度プールから出て身体を冷やして代謝を下げるほうがよほど身体に悪いと言われてしまいました。さらに安全チェックなどはわざわざ全員をプールサイドに上げなくても出来るだろうとのこと。

さらに電車のプラットホームで駅員さんが確認するときもそうだけど、プールの確認をするのに何故これみよがしに指差し点検する必要があるのか?と聞かれてしまいました。頭上のライト一つ一つ、それから設備を一つずつ、プールの中も合わせて15か所程のチェックを何か言いながら指差し確認するのだそうです。

 

・・・・どう説明していいのかわかりません。

 

確かにおっしゃることはごもっともですが、なにかあった場合にセンターの責任になりかねないので、それは大げさにでもしておかないといけないルールだと説明しましたが、話しながら説得力がないなと自分でも感じました。彼の国では健康管理は自己責任、プールで休憩を取らずに泳いで倒れても個人の責任なのです。

それにしても、自己責任と言いつつ何かあった際にありえないような理由で施設側を訴えたりするのは外国のほうが多いのだから、どうも説明がつかないと考えてしまった一件でした。

 

プールでの無言のルール

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もう一つ、夫には解せないルールがあったようです。

その日はプールが空いていて、8レーンあるうち半分程度が埋まっていたそうです。はじから上級者レーンが1本、中級者レーンが1本、初級者レーンが2本、ウォーキングレーンが1本あり、それ以外ではアクアビクスをしている状態だったそうです。

初級者とウォーキングレーンにしか人がいなかったので、彼は中級者レーンで一人泳いでいると途中で監視員さんに止められました。どうやらレーンの真ん中を泳いでいるのがNGだったそうです。

レーンを泳ぐ際は右側を泳がなくてはならない、といったルールがあるのは知っていましたが、そのレーンには誰もいず彼一人だったのでまさかそんなことで注意されるとは思わなかったようで、とてもビックリしたようです。

誰もいないのだから真ん中を泳いでもいいだろう、他の人が入ってきたら右側を泳ぐから・・・・という彼に監視員さんは「ルールはルール、このプールにあなた一人しかいなかったとしても右側を泳いでください。」と言ったそうです。

確かにルールを重んじる日本、例外がないのはフェアで私は好きですが・・・・少し外国人にとってはフレキシブルさがなく感じるのかもしれません。

 

そこはおばあちゃんのレーンじゃない!

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さらに、こんなこともあったそうです。

中級者コースを、どう考えても中級より下のレベルの80代に見える女性がとてもゆっくり泳いでいたそうです。夫も同じレーンで泳いでいたのですが、途中からその女性が疲れてしまったのか歩き出したそうです。ちょっと泳いでは歩きといったペースになったので、夫はその女性を後ろから追い抜いたところで監視員さんに呼びとめられてしまいました。追い越し禁止だということです。

こんなことされたら追い越す以外に何ができるのだ!?そもそもその女性はウォーキングコースへ行くべきじゃないのか?と主張したところ、そもそもコースの表示はあくまでも目安、自分が中級者だと思ったら中級者コースで泳いでも差し支えないのだとのこと。ただ追い越しはルール違反なので、もしこの女性と泳ぎたくなければ上級者コースに移動してくださいとのこと。

どうして先に入っていたのに上級者コースに押しやられなきゃいけない?俺だって自分が中級だと思っているからここで泳いでいるんだ、と反論してみたそうですが、なかなか言葉も通じず、監視員さんもルールの一点張りだったので諦めて他のレーンで泳いだとのことでした。

随分融通の利かない監視員さんだな、と思いつつ、話を聞いているのは夫側だけからなので、もしかするともっと他に彼がルール違反をしていて、総合的に注意されたのかもしれないし言葉の行き違いもあったのかもしれないと感じましたが、何とも外国人が思う典型的な日本人だなとおかしくなってしまいました。

 

そんな夫に言わなくてはならないこと

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殆どが父と一緒に通ったプールだったのですが、たまたま数回一人でプールに行った際にこれだけのエピソードを持って帰ってくるのだから、日本に住む外国人は大変だなぁ~と感じました。

しかしながら、私からも夫に余計な一言を言ってしまいました。

私の父はそのスポーツセンターで週4回水泳の練習をしています。水泳教室のお友達も何人かいるそうです。従って、夫にとっては正しいと思っていることを主張しているだけでも、あまり目立つ行為を繰り返していると、ただでさえ珍しい外国人で目に留まりやすいのに、厄介者扱いされてしまうと父に迷惑がかかる恐れがあるので、とにかく疑問に思ったり違うと思っても、そこで主張せずにとりあえずその場は黙って言うことを聞いてほしいと話しました。

僕は恥ずかしいことをしているわけではない、おかしいと思ったことを主張しているだけなのだから、非難される覚えもないし、お父さんが後ろ指さされる要因も作ってないと彼は言うのですが、それはわかっていてもなかなかそうはいかないのが私も日本人、とにかく1カ月だけなのだから目立たないように過ごしてくれとお願いし、しぶしぶ納得させましたが、自分でもおかしなことをお願いしているなと感じました。

 

どちらがスタンダード?

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その後は静かに4週間通ってくれたようで友達も少しできたらしく、父にも迷惑をかけずプール生活を終えてくれましたが、私はヒヤヒヤしながら毎日のプール通いを見送りました。

帰ってきてそのエピソードを彼の友達に話したら、周りが大爆笑しながらさすが日本人!と発言しているのを聞いて、やっぱり日本のルールも特殊なのだろうか?と感じてしまいました。

外国人の方と知り合いになって距離を縮めるうちに、様々な場面で何となく感じる違和感って、こんなところの常識の違いからくるのではないでしょうか?そんな時はその人となりを疑う前に、その人の育ってきた背景や常識を考えてあげることも国際社会への一歩なのだろうかと感じた一件でした。

 

About white

日本でシステムエンジニアとして8年働いたところで、急に思い立って職業給付金を利用し英語学校へ1年行き、アメリカのアダルトスクールでの3か月短期留学を経験。 その後、ワーキングホリデービザにてオーストラリアへ渡豪し、一度日本に戻るも一年後にIBM Australiaへ再就職し渡豪、オーストラリア人と結婚し現在1児の母として奮闘中。 英会話講師の家へホームステイ、オーストラリアでの各種短期留学受付中です。詳しくは→http://www.ab.auone-net.jp/~aus-life/